シニアの雇用延長(2)就労希望者、最大10万人増
1月11日 日経産業新聞からの抜粋+一部編集です。
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シニアの雇用延長(2)就労希望者、最大10万人増
厚生年金(報酬比例部分)の受給開始年齢引き上げを受け、60歳以降も就労を希望する人は最大で10万人程度増える可能性がある。
過去1年間に定年を迎えた約43万人のうち、継続雇用された人は約31万7千人(73・6%)。
希望したが退職した人は1・6%の約7千人で、定年退職を選んだ人は約10万6千人(24・8%)だった。
高年齢者雇用安定法の改正で、希望したが退職した人は全員が原則再雇用される。
さらに受給開始年齢の引き上げと法改正で、
「(定年退職を選んでいた)9割が継続雇用を希望する可能性がある」
(みずほ総合研究所の堀江奈保子上席主任研究員)
という。
実際の動向は不透明だが、最大10万人超のシニアが労働市場に流れ込む計算になる。
みずほ総研の試算では、全員が継続雇用を選び、賃金水準を定年時の6割と仮定した場合、13年度の賃金総額は約4000億円増える見込み。
年金の受給開始が65歳になる25年度には1・9兆円に膨らみ、国内企業の総人件費を約1%押し上げるという。
賃金水準を8割と仮定すると、25年度の賃金総額は4・4兆円増える。
しかし、割安な賃金でシニアを再雇用できるうえ、新卒採用の抑制で採用コストを節約できるため、すべてが企業の負担増になるわけではない。
負担が増える部分については、多くの企業は総人件費の抑制に動くとみられる。
新卒採用の抑制にとどまらず、既存社員の賃金水準の見直しなど、広い世代の雇用や賃金に影響が及ぶ可能性もある。
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法律の改正が、市場を生み出す可能性があるという1つの例です。
年金受給の開始年齢の引き上げや65歳までの雇用延長という動きが出てくる。
それにより、今まで退職していた60代の方が勤務の延長を希望する。
それが、記事中にある通り10万人になるのではないか…という事ですよね。
あくまでのデータ上からの予測ではありますが、そうなる可能性は十分に考えられます。
今後の動きに注目していきたいですよね。