非製造業、海外へ出遅れ、進出比率4%、製造業の3分の1

人事ニュース

2月4日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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非製造業、海外へ出遅れ、進出比率4%、製造業の3分の1

 

 

日本政策金融公庫が昨年実施した「中小企業の海外進出に関する調査」によると、海外直接投資をしている非製造業の割合は4%。

大手メーカーの部材のグローバル調達に対応して海外進出が進む製造業(11%)の3分の1程度にとどまる。

海外展開に際して、対面での接客などサービスには言葉のやり取りが欠かせないという非製造業ならではのハンディもあるが、景気低迷が続き、人口が減少する国内にとどまっていても先細りになる可能性が大きい。

 

レジャー白書(2011年版)によると、旅館の市場規模は10年に1・5兆円弱と20年間で半分以下に落ち込んだ。

台北に旅館を開業し、訪日客の取り込みにも成功した加賀屋のように、海外進出が国内との相乗効果をもたらすケースもある。

政策金融公庫の調査では海外直接投資をした非製造業の43%は国内の売り上げが「増加した」と回答し、「減少した」(6%)を上回った。

 

もっとも海外展開では思わぬトラブルもある。

知的財産権や商習慣などを含めたリスク管理が欠かせない。

 

加賀屋は中国進出を検討しているが、同国では既に「加賀屋」が商標登録されている。

小田会長は

「中国でどのような事業展開が可能か考えている」

と苦慮している。

 

太鼓センターも教室の防音性能が足りず開設時期が当初計画より遅れた。

日本並みの防音施工がされると思い込んで発注したのがつまずきの原因だった。

 

東社長は

「日本では当然のことが海外では通用しないことを痛感した」

と振り返る。

 

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グローバル「化」という事が昨今の日本市場では流行りのようですが、細かく見ていくとやはり問題も多いのですよね。

記事中にある通り、商習慣の違いや文化の違い等々…。

日本で当たり前とされている事が、海外では当たり前ではないのですよね。

 

海外に出ていく企業が多いことは、とても良い事だと思います。

しかし、進出に失敗している企業も多いという事も、知っておくべきだと思います。

そのような企業に焦点が当たり事はあまりない為、その企業も成功しているように思いがちですよね。

 

きちんとした目的が無いまま、進出してしまう企業もあると聞きます。

海外への進出は、大胆かつ慎重に、そして目的をもって進出する事が大切ですよね。

 

「会社と世界」だけではなく、「自分と世界」をどう絡めていくのか。

 

それも、重要なテーマなのだと思います。

 

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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