10年後になくなる仕事、残る仕事

人事ニュース

「10年後になくなる仕事、残る仕事」

 

そんなテーマで執筆されている新聞や雑誌、たまに見かけますよね。

自分の仕事はどうなのか、正直心配になったりするものです。

映画で描かれるような世界が、将来的には実現されたりするのでしょうか。

 

10年後に残る仕事は

※参照:8月10日 日本経済新聞 朝刊

 

人工知能。

人間の脳の機能を持った、ロボットという事ですよね。

猫型ロボット…ターミネーター…、そこまでのレベルにいったら怖いですけど笑

 

これからの日本というのは、人口の減少に伴い、同時に労働人口の減少も懸念されていますよね。

これはほぼ確定事項なので、今のうちから対策を練らねばならないわけで。

労働力の確保は、そのまま経済発展、国益・国力にも繋がってきます。

政府も、その問題には敏感に反応しています。

 

対策としては、

 ・高齢層の活用(定年の延長、廃止など)

 ・女性の社会進出の促進

 ・外国人労働者の活用

などなど。

 

定年の延長や廃止などは、年金の支給開始年齢の引き上げもあって、結構声高に叫ばれていますよね。

女性の社会進出促進も、配偶者控除の見直しに向けて議論されていたりします。

ある意味では、管理職比率の引き上げもグローバル社会への対策と同時に、女性の社会進出対策とも言えるかもしれません。

外国人労働者の活用も、外国人留学生を増やそうとする動きや、国家戦略特区もその1つでしょう。

 

そして、今回の人工知能。

テクノロジーの発展というか、機械を用いて、効率化を図る…という事ですかね。

人間がやっていた事を機械にやらせる事で、ヒューマンパワーが減っても同じレベル、もしくはそれ以上のパフォーマンスを出す事ができる。

それが、労働力の補填になるのだと思います。

 

上記にある事の全てが実現されるかどうかは不明ですが、それに近しい状況にはなるでしょう。

特に「マニュアル化された誰でもできるような業務」は、どんどん人の手を離れていきますよね。

そのような業務は、現状日本人からアジア地域に渡っていたりします。

それが今度は、機械に変わってしまう。

 

…日本人はどうすれば良いのでしょうか笑

 

昔のように、少品種大量生産の時代ではありません。

物が余る時代。

購入の際には、選択が可能である時代。

とにかくより多く作る、マニュアル業務をひたすらこなす…という働き方が通用する時代ではないのですよね。

 

マニュアル式に動くのではなく、専門的に動ける人材。

機械ではできないような、特殊な能力。

それが、これからの生きる道になるのかもしれません。

 

まさに、上記表の「人事マネージャー」としての業務は、消滅しないでしょうね。

 

現代においても、やはり人事と言うのは特殊で、その国の文化や風習を理解していなければ、なかなか務まらない仕事です。

例えば、日本人が米国人組織の人事業務を行うのは難しい為、その場合はやはり米国人が人事業務を行う方がしっくりきます。

うわべの部分では理解できても、「表面化しにくい暗黙知的な国民性」のようなものは、理解するのに時間がかかります。

 

人は「ナマモノ」であり生きているわけですから、データで人間の全てを理解しようなど、やはり限界がありますよね。

人を束ねるのが人工知能を持ったロボットであるなんて、まさに映画の「アイロボット」のような世界。

反逆でもされたら、ひとたまりもありません笑

 

何10年後は分かりませんが、さすがにここ10年ほどでは、そこまでにはならないでしょう。

2足歩行の技術自体が、相当難しいようですし。

ようやっと、昨年2足で走れる前傾姿勢を再現したロボットが、東大大学院で発表されてましたね。

走るロボット

見れば分かりますが、さすがにこれでは人事マネージャーの仕事は無理です笑

 

自分の仕事は、10年後にどうなっているのか。

考えても仕方のない部分ではありますが…。

 

ただ単に与えられた仕事をするのではなく、頭で考えて仕事をする。

自分しかできないような、特殊能力を身につける。

もしくは、それらの人材を動かす経営者になる。

 

色々と方法はあるかと思いますが、まずは目の前にある仕事を一生懸命頑張り、自分磨きをする事が大切なのだと思います。

それがきっと、自分の未来を創る糧となります。

何事も、コツコツと継続する事が大事ですよね。

 

10年後、日本はどうなっているのでしょうか。

楽しみでもあり、不安でもある。

 

1つ言える事は、未知なる世界に飛び込むときの感覚は、ワクワクしますよね。

まさに、冒険のよう。

先が見えている状態よりも、先が見えていない状況の方が、実は楽しめたりします。

 

組織においても、自分の10年後と先輩を重ねてしまい、将来が分かってしまった時の絶望感を感じた方は、少なからずいるはず…。

皆さんも、その感覚を味わった事があるのではないでしょうか笑

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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