「会議に水を出せない」「ホワイトボードを運べない」…エクセレントカンパニーの硬直した組織慣習

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会議に水を出せない!ホワイトボードを運べない!エクセレントカンパニーの硬直した組織慣習

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人事部の役割というのは、時代と共に変化しています。

管理中心から、制度導入型へ。

そして、営業部門のパートナー的役割になり、今では経営者感覚を求められています。

 

最も、これはスポーツ業界を見れば、特別な事でも何でもありません。

サッカーで言えば、コーチやスカウトマンにあたるでしょうか。

 

管理だけをすれば良いわけではなく、フォーメーションを定めるだけでも試合には勝てません。

選手のサポート役だけでも勝つ事はできません。

 

監督の想い描く「サッカー哲学」をしっかりと理解し、それを選手に浸透させていく。

または、それに合った選手をスカウトし、育成をする。

サッカーの世界では、頻繁に監督が変わる事も珍しくありません。

そのたびにサッカー哲学が変わり、戦略・フォーメーションが変わり、育成が変わります。

そして、それに合う選手も変わるわけです。

 

コーチやスカウトマンというのは、監督とのコミュニケーションは欠かせませんし、まさに経営感覚(試合に勝利する感覚)が必要なのです。

人事部も当然同じであり、会社の方針を理解する事は勿論の事、それに合う人事採用や教育研修を行っていく必要があるのです。

管理や制度設計すること以上に、昨今の人事部は様々な能力が求められているのです。

 

時代の流れにも逆らえません。

 

多くの日本企業にとって、人事部門は本社管轄。

直接的に利益を生み出す部署ではありません。

将来的な人材資源への投資という観点を除けば、コストセンターであるという捉え方が一般的ではないでしょうか。

 

グローバル社会が浸透し、世界との距離が非常に近くなっています。

その為、「人事部の価値」「人事部のあり方」が改めて問われているのですよね。

人事部の存在意義。

何の為に「人事部」が存在しているのか…と。

 

ここ数年で特に増えてきている、海外BPO。

人件費などが日本よりも安い海外に業務を委託する事で、管理費を削減する事ができます。

給与計算などは特に、個人の能力差が出にくい部分。

デジタル化させれば、さらに効率も上がるでしょう。

 

となれば、管理部門としての人事部の存在価値は、無いに等しくなってしまいます。

コストが高く、社内に存在している限り、付加価値を生み出さねばなりません。

管理面だけではなく、その他の面でも会社に貢献する。

「人事のプロ」である以上、社内における人的リソースの最大活用を、常に模索しなければなりません。

 

慣例や慣習を重視する事も大切ですが、硬直してしまってはダメです。

世の中の環境が変化している以上、人事部も変わらねばなりません。

現場を知らない人事部では、通用しなくなってくる時代が来るかもしれません。

 

人事部の存在意義を見つめなおし、価値を高めていくことを意識せねばならない時代だと言えます。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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