「心の病」労災申請最多…昨年度1,409人、いじめ・過労、30代目立つ
過労やいじめなどでうつ病など精神疾患を発症。
労災申請した人数は、2013年度は1,409人(前年度比152人増)で、過去最多を更新したそうです。
※6月28日 日本経済新聞 「心の病」労災申請最多 昨年度1,409人
なお、認定された人の1ヶ月の平均時間外労働は「80時間以上100時間未満」が106人で、最も多かったそうです。
残業時間と精神疾患の関係は、労働基準法に定められています。
うつ病というのは、とてもデリケートな問題です。
発症すると、完治には最低でも1年以上かかると言われています。
しかも、本人の問題だけではなく、家族や会社の従業員にも協力をお願いする必要もあります。
「環境」が非常に重要なのです。
これは何事にも言える事ですが、やはりうつ病に関しても予防が重要なのですよね。
これは余談ですが、グラフにもありますが、うつ病と自殺は関係性が有ります。
自殺に関しては、うつ病の症状がひどい時に行われると思われがちですが、実は違います。
うつ病の症状が一番ひどい時は、それこそ自殺もしたくないくらい何もしたくないもの。
とにかく、何もやる気がなくなっている状態なのです。
自殺の危険が一番がある時期は、実は「治りかけ」の時なのですよね。
治ると言っても、右肩上がりに回復していくわけではありません。
良くなっては悪くなり、また良くなっては悪くなる。
右肩上がりに、雷のようにジグザグに回復していくのがうつ病の特徴です。
回復していく状態で、瞬間的に悪くなる時がある。
その際、
「このまま回復せずに悪くなっていくのかもしれない」
「やはりもうダメだ」
と思うのだそうです。
自殺は、回復期に一番多い。
うつ病の症状が良くなってきているからとは言え、気を抜いてはいけません。
むしろ、一番注力しなけれならない時期なのかもしれないのです。
企業としてもうつ病の従業員を抱える事は、マイナスでしかありません。
本人が辛い事は勿論、家族や従業員も辛いのです。
そうなる前に、会社役員や管理者は、対策をする必要があるのではないでしょうか。
メンタルヘルスの必要性は、政府も重要視しています。
今後は、より一層精神疾患の理解を深めていく必要があると思います。