適性検査⑧:適性検査を売っている営業も、実はつかいこなせていないし理解していない

人事適性検査

 

適性検査に関して、色々とご紹介していきたいと思います。

ニッチな商品・業界だからこそ、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。

 

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【適性検査に関して】

① 適性検査はお客様アンケートと同じ

② 適性検査の選び方、目的に応じた使い分けを

③ スポーツ業界から学ぶ適性検査の必要性、スカウティングの重要性

④ 使いこなせていない適性検査、導入するだけでは弱い

⑤ 業界初のサービス【適性検査+フィードバック】

⑥ 適性検査の死角、限界

⑦ IT化が進んで効率化されても、採用の本質的な部分は変わらない

  ~人間は感情・理性のある「ナマモノ」であり、機械ではない~

⑧ 適性検査を売っている営業も、実は使いこなせていないし理解していない

⑨ 適性検査の価格

⑩ 人材派遣・人材紹介ビジネスの矛盾、マッチングは興味無し、知識も無し

⑪ 採用時における適性検査の導入事例

⑫ 組織分析における適性検査の導入事例

⑬ まとめ:適性検査って結局どうなの?

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【⑧ 適性検査を売っている営業マンも、実は使いこなせていないし理解していない】

 

適性検査を生業としている企業は、数多く存在します。

ニッチな業界と言えども、市場はあるので、当然一定の企業数は存在しているわけです。

ともなれば、色々な営業がいるものです。

 

どんな業界にも存在する「自社商品をよく理解せずに売っている営業」。

これは、適性検査の業界にも言える事だと思います。

売る事が目的となっていて、内容や使い方、導入後の事を考えていない。

適性検査に関わるのは「ヒト」なので、導入したその先が特に重要なのです。

 

当然の事ですが、適性検査を紹介している営業は、上司から

「適性検査を売って来い・導入して来い」

という事を指示されています。

 

適性検査を導入し、使って頂く。

それが、売上をあげる為の基本であり、ビジネスモデルだからです。

 

消耗品によっては、機能や優位性を理解し、紹介するだけで足りるかもしれません。

様々な商品と比較し、特徴を把握するだけで良いかもしれません。

適性検査の場合は、それだけでは足りないのですよね。

他社の適性検査との比較をし、優位性を解く事が重要なのではない。

使い方”が重要になってくる商品なのです。

 

導入して終わりじゃない。

適性検査を実施し、結果を見るだけで終わりではない。

その結果を”読み込む”事が大事なのです。

 

以前のblog記事にもしましたが、適性検査は”お客様アンケート”と同じなのです。

お客様アンケートは、取ることが目的ではないですよね。

そこから読み取れる情報を吸い上げ、分析する事により、今後に活かしていこうとするものです。

適性検査も同じで、情報を吸い上げ、分析する必要があるのです。

 

売る事が目的になっている営業は、適性検査自体に興味がないのかもしれません。

そもそも、人事に興味が無いのかもしれませんし、仕事自体楽しくないのかもしれません。

そのような意識で仕事をしていても、適性検査に関するアフターフォローは見込めませんよね。

 

RAYEREDでは、フィードバックを行い、適性検査の読み込みをしております。

適性検査の結果だけではなく、読み込む事で、結果指標の奥にある深い情報をお届けしております。

 

当たり前のように聞こえますが、フィードバックを行っているのは”業界初”と自負しています。

メーカーとも情報交換しておりますが、RAYERED以外に聞いた事はないそうです。

 

それもそのはず。

適性検査は、入力すればすぐに結果が出てくるというものなので、アルバイトでもできるのです。

極端に言えば、i phoneのアプリやゲーム方が遥かに高度なので、入力のやり方さえ分かれば小学生だって結果を抽出できます。

 

“読み込む”作業は専門性が高く手間がかかるので、基本的にはやりたがらないのですよね。

誰でも出来るわけではありません。

適性検査の結果指標を出すだけの方が手間がかかりませんし、儲かりやすいです。

だからこそ、適性検査の結果を読み込む企業は皆無であり、機械的に出された結果のみをお渡ししているのでしょう。

「ヒトとはそんな簡単なものではない」…という感覚は持っていたとしても。

 

重ねて申し上げますが、適性検査とは導入して終わり、結果を出して終わり…ではないのです。

適性検査は、受検者の事を知る為の情報がたくさんあり、まさに宝庫と言えます。

 

新規クライアントの中には、適性検査を導入しているものの、見方が分からないという声がほとんどでした。

部署異動なども重なり、適性検査の事を知る人間も社内にいなくなってしまうのでしょう。

 

結果、

・なぜこの適性検査を使っているのか分からない

・見方が分からない

・A判定など、とりあえず良い結果が出たものを通している

となるのです。

 

適性検査は、特殊なツールです。

良く分かっていない営業も、数多く存在します。

これも以前のblogにしましたが、目的に応じた使い分けをしべきですよね。

 

より良い採用活動を行う為にも、ぜひ適性検査を使いこなしてほしいです。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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