2013年12月、人事・人材・グローバル関連の動き

人事ニュース

2013年12月における、人事・人材・グローバル関連の主な記事をまとめてみました。

大きく分けて、4つくらいにまとめられそうです。

 

【採用数が増えている、人手不足感、求人数が増えている】

 

 ・新卒採用2割が「増やす」

 ・15年新卒採用「増える」13.3%

 ・高い採用意欲続く、1~3月民間予測、証券・建設目立つ

 ・飲食サービス業や小売業、15年新卒採用意欲なお旺盛

 

 ・即戦力の中途が不足、中小、新卒採用を積極化

 ・中小「人手不足」32%、採用には慎重姿勢

 

 ・求人需要の高まりで業績上振れ…ディップ株価ストップ高

 

景気が回復傾向にあるのでしょうか。

採用維持、採用増加、人手不足、求人数増加という文字が増えてきました。

 

2015年新卒採用では、就職活動の短期化の影響も加え、募集人数の確保に苦慮しそうです。

 

しかし、数年前に比べ、必ずしも誰でも良いから採用をする…という状況にあるわけではなさそうです。

優秀な人材を確保するという事を前提に、慎重に進めていく企業もあるようですね。

 

 

【ブラック企業関連】

 

 ・「ウチはブラック企業」と思う人、7割が転職希望

 ・ブラック企業、パート残業月170時間も…過酷な労働浮き彫り

 ・求人票に離職者数明示、ブラック企業対策

 

ここ数ヶ月、特にブラック企業という文字が増えてきました。

ブラック企業に関する注目度が増しているようです。

 

その結果、厚生労働省も動きを見せています。

その1つが、求人票に離職者の数を明示させるというもの。

強制力はないようですが、明示しない場合は、「明示できないほど数が多いのか」という印象を持たれてしまう可能性もあります。

特に就職活動生の間で、注目度が増しているようですね。

 

 

【給与が上昇傾向、一方で実質賃金は減少】

 

 ・首都圏、バイト争奪戦―時給「大卒正社員並み」

 ・冬のボーナス全体で2.5%増

 ・平均年収、0.8%増の446万円

 

 ・実質賃金、減少続く、10月、現金給与は微増

 

少しずつ、給与は増加傾向にあるようです。

特に飲食業において、人手不足感もあいまり、増加しているそうです。

 

しかし、実質賃金は減少傾向にある…という現象が起こっています。

 

給与は増加しているが、その分物価も上昇傾向にある為です。

給与の増加率が物価上昇率よりも低い為、実質的な賃金は減っている…というものです。

 

給与は上昇傾向にありますが、生活状況は改善されていない。

むしろ、悪化している。

というのが、現状と言えそうです。

 

 

【女性、グローバル関連、その他】

 

 ・愛知の障害者雇用者数、過去最高の2万5,000人

 ・転職者平均年齢、5年で2歳上昇

 ・「ホウレンソウ」なぜ必要、外国人活用に日本流の壁

 ・女性管理職登用へ数値目標

 ・タイ、人材争奪戦が過熱―トヨタ、破格の賞与10ヶ月分

 

 ・朝方勤務ITでも…伊藤忠テクノ

 ・労働者派遣法、政権交代で再び規制緩和へ

 

1番は、労働者派遣法の規制緩和でしょうか。

 

 ◇派遣期間の定めのない「専門26業務」の区分をなくす

 ◇業務で3年であったのが、人で3年間(抵触日の概念変更)

 ◇派遣会社との無期契約が可能

  (特定派遣ではなく、一般派遣でも適用)

 

雇用の流動化を推進している自民党政権に変わった為、労働者派遣法も規制緩和に動いている…というわけです。

 

まだまだ調整、変更の可能性は十分あります。

改正労働者派遣法は、2015年春の施行とされているようです。

 

民主党政権時に比べ、大分前向きな記事が増えてきたような気がします。

今後の動きにも注目していきたいと思います。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

レイヤードブログ一覧へ戻る