世界調査、従業員の9割やる気ナシ…意欲のある従業員の割合、日本は7%
11月1日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。
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【世界調査、従業員の9割やる気ナシ】
ワシントンDCに拠点をおく世論調査会社、ギャラップ社が行った142カ国、23万人のフルタイム、パートタイムの従業員を対象とした調査。
意欲も積極性も持たず他人の足を引っ張る従業員は、仕事に愛着があり意欲を持っている従業員の倍も存在すると分かった。
約63%は意欲がない従業員で、ダラダラと日々を過ごし仕事にほとんどエネルギーを傾けない。
24%は意欲を持とうとしない従業員。
つまり仕事を嫌っている人たちで、同僚の成果をも台無しにするという。
これは、ほとんどの職場は生産性が高くなく、雇用者は新しい仕事を作り出せずにいることを意味する。
地域別にみると、仕事をするうえで幸せを感じる意欲ある従業員の割合が最低だったのは東アジア地域。
中国では6%にとどまり、日本もそれをわずかに上回る7%にすぎなかった。
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従業員の9割やる気なし…。
これが現実なのでしょうか。
仕事に対して幸せを感じ、かつ意欲的に動く方が圧倒的に少ないようです。
よく知られるパレートの法則では、80:20。
今回の結果だけをみれば、やる気のある従業員は10%に満たないという結果に…。
これは、世界全体が不況であり、将来の不安や生活の向上へのイメージがつかないからなのかもしれませんよね。
頑張れば頑張るだけそれが自分に跳ね返ってくる高度経済成長期のような時代であれば、恐らくもっとやる気のある従業員はいたのだと思います。
自分の仕事が日本を、ひいては世界を変えているという実感もあったでしょうし。
「仕事とは苦しいもの」
確かに、仕事とは厳しいものであり、楽しさややりがいを感じる為には、ある程度の時間が必要かもしれません。
みんながみんな自分の好きな事ができ、かつ簡単に結果が手に入れば、また違った調査結果になった事と思います。
しかし、世の中そんなに甘くはないですよね。
雇用者から見ると、非常に恐ろしい数字だと思います。
従業員の9割が実はまったくやる気がないのだとしたら、早急に手を打たねばなりません。
しかし難しいのは、モチベーション管理というのは、非常に難しいものであるという事です。
モチベーションは、それこそ1日ごとに変わります。
場合によっては、1時間単位、もしくはそれよりも短い単位で変わることも大いにあります。
意識の高さを維持していくには、外部からの刺激だけでは到底難しく、自分独自のエンジンとエネルギーが必要になります。
人事に携わる身としては、非常に考えさせられるデータとなりました。