大学で出前講座、学生も残業や賃金のルール知って

人事ニュース

7月19日 日経速報ニュースからの抜粋+一部編集です。

 

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【学生も残業や賃金のルール知って 大学で出前講座】

 

就職活動に駆け回っている学生らに企業を選ぶ目を養ってもらおうと、大学が厚生労働省の担当者を招いて「出前講座」を開いている。

賃金や残業など働くルールの基本を教える狙いだ。

 

また、厚労省は今年度から「若者応援企業」の認定も開始。

過去3年間に新卒者の内定取り消しをしていないなどが条件。

認定企業は労働局のホームページに採用実績や有給休暇、育児休業の取得実績などを載せてPRできる。

 

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政府自らが動き、賃金や残業など、働くルールを教えているそうですね。

雇用環境に関して、政府自らが主導となって学生に指導するのは、ビックリです。

4コマ漫画を使うなど、できるだけ分かりやすく伝えようと試みているようですね。

 

昨今では、「ブラック企業」という言葉を中心に、雇用に関する話題が多いように思います。

さらには、その話題はネットを通じて大きく伝えられていますよね。

全てが真実なのかは分かりませんけれども。

 

かなりデリケートな内容なのでなんとも言えませんが、就職活動の時期から「残業」や「賃金」などの事を気にしすぎるというのも、どうなのでしょうか。

もちろん、過労死や月100時間以上の残業など、改善すべき点がある事は否めません。

 

しかし、将来活躍する事を考えたら、「制度」「権利」ばかりを学ぶのもどうなのでしょうか。

知らないよりは、知っておく事にこした事はありませんが…。

 

そんな事を学ぶよりも、もっとやることがあることのように思います。

選ぶ目を養うと記事中にありますが、そういう目線で就職活動をしてもうまくいくとは思えません。

結局、活躍する人材・企業から必要とされる人材というのは、別の点で優れている事が多いですよね。

 

「あの企業はブラック企業か、それともブラック企業ではないのか」

 

そのような目線で就職活動を助長するようなやり方には、いささか違和感を覚えます。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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