FCバルセロナに学ぶ人材育成術:プロの表と裏

人事適性検査

【FCバルセロナの人材育成術 なぜバルサでは勝利と育成が両立するのか】

 

FCバルセロナの人材育成術

 

前回は「家族の重要性」でしたが、今回は「プロの表と裏」。

バルセロナというチームがサッカーチームを築き上げていく過程において、大事にしている事をご紹介。

チームを磨いて試合に勝利し、優勝をする。

それは、経済界においての組織論と、少なからず繋がる部分はあると思います。

 

◇アレシャンコ氏

 

「私たちの目から見えるのは、スポーツ界のエリートたちの外側だけだ。

高額の報酬、社会的地位、名声…。

しかし、彼らが同年代のほかの若者たちのような楽しい時期を過ごすことができなかったことを、人はなか

なか理解しない。

思春期から青年期は、人生で一度きりである。

一流のスポーツ選手が栄光に彩られた人生を送る事ができるのは、それだけの犠牲を払っているからだ。

そして、犠牲を払うだけ払い、何も得られないスポーツ選手も少なくないのである。」

 

成功した者もできなかった者も、必ずそのキャリアの過程で多くの犠牲を払う事になる。

プロ選手を目指すということは、その覚悟を決める事でもあるのだ。

 

 

栄光に彩られたプロ選手は、華やかな部分に目が行きがちです。

白鳥に例えられるように、表向きな優雅に見えますが、その裏では相当な努力をしているのですよね。

 

何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。

私もそう思います。

 

周りが友人と楽しいお酒を飲んでいる間、仕事をする事ができるか。

周りが彼女と遊んでいる間、交流会やセミナーに足を運ぶ事ができるか。

周りが寝ている間、書籍を読むことができるか。

 

そうやって、色々な事を犠牲にしなければ、成功する事はできないのだと思います。

有名な話ですが、イチロー選手もほぼ1年中バットを振り続けたそうですよね。

プロボクサーも、食べていけるまでには長年アルバイトをしたりしています。

 

色々な事を我慢し、犠牲にし、うまくいくか分からないけれども自分を信じて努力できるか。

無駄になるかもしれない努力を、することができるかどうか。

その覚悟が無ければ、プロ選手になることはできないでしょうし、経済界で言えば経営者にはなれないでしょう。

なれたとしても、継続していく事はできないはずです。

 

次回のテーマでもありますが、才能と努力。

才能はもちろん大切な要素ですが、それだけでは成功はしません。

このことは、FCバルセロナのイニエスタ選手も書籍上で述べています。

 

活躍すると言う事は、その分努力にかけた時間も多いと言う事。

華やかな裏には、相当の努力や苦悩、我慢や犠牲がある事を忘れてはならないのだと思います。

 

経営者の友人も言っておりましたが、起業したいと思っている若者全員に、起業はオススメできないと言います。

理由は、上記にしたとおり。

全員が華やかなイメージを描いて起業したがりますが、全員が成功するわけではない。

成功している人数よりも、はるかに苦労している人数の方が多いのです。

 

「覚悟」がなければ、何をしても同じ。

それは、プロサッカー業界のみならず、経済界においても言える事なのだと思います。

 

 

 

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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