就職活動の開始時期をさらに遅らせる動き…3ヶ月後の「大学3年生の3月開始」

人事ニュース

4月18日 日経産業新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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就活解禁、大学3年の3月、院生・中小へ影響懸念、16年卒から

 

 

企業の採用活動の解禁時期が2年後の2016年春採用から、大学3年生(現在2年生)の3月と3カ月遅れる見通しとなった。

就活の短期化につながるため、学部生は3年生の春休みまで学業に専念できるなどの利点がある。

一方、中小企業の採用難や理系の大学院生への悪影響が見込まれるなど、実施までに解決すべき課題も多く残されている

 

政府は19日に経団連に対して、企業説明会の開催など広報活動を大学3年生の3月に始め、面接などの選考活動を4年生の8月以降とするよう申し入れる。

 

経団連の米倉弘昌会長は政府から就活時期の繰り下げについて正式な提案があれば容認する方針を示している。

経団連は企業の採用活動の自主的ルールである「倫理憲章」を見直す方針だ。

 

当初は15年春採用から適用する意見もあったが、企業や大学側の調整に時間がかかるほか、教員や公務員試験などとの兼ね合いから16年春に決まったもようだ。

 

今後、3年生の12月から4年生の卒業時まで最大16カ月あった就活期間は13カ月に短縮する。

学生は春休みが始まる3月まで就活する必要がなくなり、学業に集中できるようになる。

 

ただ、学生の就活事情に詳しいリクルートホールディングスの大久保幸夫リクルートワークス研究所長は

「中小企業や大学院生への課題を解消する必要がある」

と話す。

 

多くの中小、零細企業は大手が採用を終えた後に面接や書類選考を始める。

 

フト開発のソフィア(岡山県津山市)の人事担当者は

「学生に自社を広報する時間が少なくなれば学生の関心を引けず、採用数が減る恐れがある」

と不安視する。

 

特に、零細企業は学生の卒業間近まで採用を続ける場合もある。

 

大久保研究所長は

「大手はできる限り早く採用を終えて、中小零細のために時間を空ける必要がある」

と指摘する。

 

大学院生は夏場に論文の準備に追われるため、大学側が論文の提出時期を早めさせるなど対応を迫られる。

 

大久保研究所長は

「経団連の倫理憲章に縛られない外資系企業などにも協力を求める必要がある。

 全国の企業、大学で対応しないと後ろ倒しが学生の不利益になりかねない」

と話す。

 

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就職活動の時期が2ヶ月遅くなってまだ日は浅いですが、さらに遅らせる話が出てきております。

この影響は、色々な面で出てきそうですよね。

 

学生はもちろん、企業側も対応が迫られそうです。

就活ビジネスで収益を上げている企業も、ビジネスモデルの転換が迫られそうですよね。

 

実際、企業の採用の動きに変化が出ています。

大規模就活イベントは頭打ち、大学での採用活動をメインにしだした企業も増えています。

 

ひとつの環境が変われば、回りの環境も変わる。

その、ひとつの事例だと思います。

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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