インターン、海外で挑む、文化知り語学も学ぶ、就活でアピール、好印象

人事ニュース

7月23日 日本経済新聞からの抜粋です。

 

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インターン、海外で挑む、文化知り語学も学ぶ、就活でアピール、好印象

 

 

海外でインターンシップ(就業体験)に挑む大学生が増えている。

仕事の厳しさとやりがいを知るというインターンシップの本来の趣旨に加え、海外の異文化に触れ、語学にも磨きをかけられる“一石三鳥”が大きな魅力になっているようだ。

グローバルに活躍できる人材の育成を急ぐ大学なども、学生の参加機会を増やそうと支援を強めている。

 

慶応義塾大総合政策学部4年の安原毅さん(23)は昨年夏、ケニアで環境保全や経済活性化を目指す非政府組織(NGO)で2カ月間インターンを経験した。

任された仕事は、NGOが運営する農園の作物を商品化すること。

どの作物から何を作るかを「1人でゼロから考えた」という。

 

悩んだ末に安原さんが目を付けたのが、インド原産のニームという樹木。

種や葉が医薬品や化粧品に使われる。

ニームの種子油を素材としたせっけんを作り、ケニアの富裕層に売る計画を考えた。

 

英語を使って販売委託先や加工会社などを自分で探し、NGOの助けを借りながら発売までこぎつけた。

「現地の人の特性や文化を知り、新しい場所に飛び込む自信や快感を得られた」

と話す。

 

 

◇800人参加見通し

 

青山学院大国際政治経済学部4年の熊谷将也さん(22)は1月まで半年間、インド南部のバンガロールでインターンを経験した。

受け入れ先は、日系企業の駐在員に事務手続きを支援する現地企業。

10人程度の事務所で日本人は熊谷さんだけ。

顧客の日本企業から届くメールを英語に翻訳する仕事に始まり、入国査証(ビザ)の取得手続きや住居探しなども引き受けた。

現地駐在する日本人への営業も担った。

 

帰国後に始めた就職活動では、インドでのインターンの経験を前面にアピールした。

面接までこぎつけた企業では

「どのような仕事をしたの」

「よくインドまで行ったね」

など採用担当者が身を乗り出すように話を聞いてきたという。

 

4月後半に鉄鋼専門商社から内定を獲得。

「海外で積極的に活躍できる人間になりたい」

と話す。

 

熊谷さんと安原さんはともに、学生団体アイセック・ジャパン(東京・新宿)が提供するインターンシップを利用した。

世界の約110カ国でインターン生の派遣・受け入れを支援する団体が母体で、日本では大学や地域に合計24の委員会を設け、学生の募集や支援を手掛けている。

アイセック・ジャパンを通じた海外インターンシップの参加者は2008年までの10年間は年200人未満で推移していたが09年から急増。

今年は800人となる見込み。

 

同事務局は

「企業が新卒に国際的な能力を求める動きに対応しようとする学生が増えている」

と分析する。

 

 

◇理系にも広まる

 

理系学生の間でも海外インターンへの参加意欲は高まっている。

 

北海道大工学院環境循環システム専攻の修士2年、有山萌奈さん(25)は昨年、オランダ・デルフト工科大の研究所で約3カ月間のインターンを体験。

 

自分の専門と重なる地盤固化剤の研究に取り組み、毎週のように実験リポートを提出した。

「英語への抵抗感が薄まり、視野が広がった」

と振り返る。

 

今年の就職活動でも海外インターン経験を強くアピール。

石油大手の内定を勝ち取った。

 

北大は学内の工学系教育研究センター(CEED)が渡航費の支援や情報提供を通じ、大学院教育の一環として海外インターン参加を後押ししている。

05年に12人だった海外の研究現場への派遣は11年には74人に増えた。

 

CEEDの山下徹特任教授は

「学生を成長させる効果が大きい」

と狙いを話す。

 

東京農工大工学府情報工学専攻の修士2年、岡田佳也さん(23)も昨年9~12月、ポルトガルのリスボン工科大で災害救助ロボットの開発チームに有給のインターン生として参加した。

経済危機の渦中にある同国の学生の真剣な研究姿勢に刺激を受けた。

 

岡田さんが利用したのは理系学生(学部3年以上)の海外インターンを仲介する日本国際学生技術研修協会(IAESTE)だ。

派遣候補生になるための認定試験の応募者は緩やかに増加。

12年度は129人が応募し85人が合格した。

条件に合う研修先が見つかった67人を派遣する予定だ。

 

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海外のインターン生が増えているという記事が、1ヵ月ほど前に記事になりました。

その取材先の一つが「アイセック・ジャパン」。

海外渡航の学生が、増えていたところにあのような事件が起きたのでしょうね。

 

とはいえ、今後も海外留学生は増えていくのではないでしょうか。

むしろ、増えていくべきだと思っています。

高度経済成長期のような時代ではないので、日本は自ら海外へ出向いていかねばならないでしょうし。

 

しかし、先述の事件は衝撃でしたよね。

この事件を機に、日本人学生の海外留学に対する印象に悪影響を及ぼした可能性も十分考えられます。

ミャンマーやアジアなどで活躍されている方も、日本人がより海外に出なくなってしまう事を懸念しておりました。

 

海外留学は良い事だと思いますが、十分注意するべきですよね。

改めて私も感じましたが、海外へ行く際には十分気を付けようと思いました。

 

米国留学した友人の話を聞いても、そう思います。

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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