武蔵精密工業、タイ第2工場、5割拡張
9月3日 日経速報ニュースからの抜粋+一部編集です。
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武蔵精密工業 タイ第2工場、5割拡張
【名古屋】
武蔵精密工業は約5億円を投じ、タイ第2工場を増強する。
工場の延べ床面積を5割拡張して約3万平方メートルとし、四輪車向け部品の生産能力を高める。
第2工場は二輪車向け部品が中心だったが、タイの自動車市場の成長をにらみ、四輪車向けに軸足を移す。
ホンダやトヨタ自動車など日系メーカーに現地で部品の採用を促し、収益基盤を強化する。
武蔵精密はタイのプラチンブリ県に第2工場、パトムタニ県に第1工場を構える。
このほど第2工場の拡張に着手、年末をめどに延べ床面積を現在の約2万平方メートルから約1万平方メートル増やす。
拡張によりタイでの四輪部品の生産能力は1~2割程度増える見通し。
拡張部分は、主に日系自動車メーカー向けに主力のエンジン部品を生産する。
これを機に、三菱自動車から小型車「ミラージュ」向けにエンジンの中核部品のひとつ「カムシャフト」を現地で新規受注した。
タイにおける主要取引先であるトヨタやホンダからも、新型車のカムシャフトやトランスミッションギアなどの受注獲得を目指す。
武蔵精密は第2工場を主に二輪車向け、第1工場を主に四輪車向けと役割を分けていた。
しかし、昨秋の洪水で第1工場が被害を受け、今年3月まで操業を停止した。
第2工場の拡張は、リスク分散の狙いもあるとみられる。
第2工場でも四輪車部品の生産基盤を拡充し、自動車メーカーの信頼を高める。
2013年3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比2%増の1280億円、営業利益が47%減の55億円。
タイ洪水に伴う代替生産費用がかさむため、増収減益を見込んでいる。
一方で、東南アジア市場の開拓を今後の成長の原動力と位置づけており、生産基盤の強化を急ぐ。
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中国への進出もさることながら、ミャンマーやタイへの進出も増えてきているような印象です。
カントリーリスクや企業ごとの戦略によって、進出する企業が変わる事は勿論の事ですが、アジアを意識しているという点では共通している事。
今後長らくはアジアを中心に経済はまわっていくと言われていますし、これからも増えていきそうです。
現在における中国や韓国の領土問題が、経済においての海外戦略に大きな影響がありますよね。
実際に撤退している企業もあるようですし。
それに加えて、勤務態度も日本とは全く違います。
文化の違いや国民性など、他国を理解する必要性が、さらに増してきそうです。