野村総研、インド増員-現地大量採用、300人体制
9月6日 日刊工業新聞Newsウェーブ21からの抜粋+一部編集です。
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野村総研、インド増員-現地大量採用、300人体制
野村総合研究所(NRI)は2013年中に、インド・コルカタの現地法人を100人増の300人に増やす。
現地で20人を中途採用するほか、80人の新卒を採用する。
中途採用者をシステム開発以外の部門に配属し、顧客への導入支援まで担える体制にする。
現地での欧米金融機関向けシステム事業を強化していく。
中途採用は、証券会社や銀行のシステム部門、ITサービス会社で働く人材を対象に、入社を呼びかける。
新卒採用は、情報工学や工学系の大学・大学院で説明会を開いて学生を勧誘する。
中途採用者はシステムの導入支援や品質管理を担うために新設した部門に配属する。
業務フローの分析や要件定義など、システム開発に入る前の上流工程を担当させる。
新卒採用者はシステム開発部門に配属し、3年間ほどプログラムの設計・開発を担当させる。
増員するインドの現地法人「ノムラ・リサーチ・インスティテュート・フィナンシャル・テクノロジーズ・インディア(NRIFTインディア)」は、NRIがインドのIT会社アンシンソフトウエアを買収して7月に発足した。
NRIは買収前からオフショア(海外委託)先として、証券会社向けバックオフィスシステム「I―STAR/GV」の開発を委託してきた。
買収による社名変更でインドでも高い「ノムラ」の知名度を生かす。
NRIは欧米の金融機関へのシステム販売拡大のため、NRIFTインディアの体制強化を急ぐ。
北米では証券会社のバックオフィス業務向けで高いシェアを持つシステムが証券各社で更改時期を迎えているため、I―STAR/GVへの乗り換えを勧める。
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インドに進出をしている日系企業が増えてきました。
とは言え、進出企業数では中国には到底及びません。
まだ数千社程度であると聞きます。
家電業界に関するお話をパナソニック関連の方にお伺い致しましたが、まだまだインドはこれからの国という印象のようです。
BRICsというのはあくまでも金融・投資の話であって、現場ではまだまだだという判断です。
「悪しき金融主導経済の弊害の一つ」
という声も聞きます。
世界市場の中心は、今もなお米国とインド。
家電業界に限って言えば、インドはいまだ数千億円程度の市場規模だそうです。
将来的に見れば、人口増も含め、影響力は増してくるかとは思いますが。
ブラジルは政権が変わるたびに輸入税率が変わり、金利も大きく変動するそうです。
一番の問題は、政治が安定しない事だそうですね。
ロシアも、マーケット規模は米国・中国とは比べ物にならないそうです。
あまり表ざたにはならないかもしれませんが、海外進出をして撤退している企業も多いと言います。
しっかりと現地のマーケットを調査し、かつ文化などへの理解を示さなければ、成功は難しのかもしれませんね。