働きやすい会社2012、本社調査-パナソニック、再び首位、グローバル人材育成
9月30日 日本経済新聞からの抜粋+一部編集です。
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働きやすい会社2012、本社調査―パナソニック、再び首位、グローバル人材育成
日本経済新聞社は29日、主要企業を対象に実施した2012年の「働きやすい会社」調査の結果をまとめた。
3年ぶりに総合首位となったパナソニックをはじめ、電機各社が上位を占める傾向が続いた。
グローバル化に即した人材採用や、育児・介護との両立支援など働く環境の変化に素早く対応した企業が高い評価を得た。
=企業ランキングと調査結果の詳細を1日付日経産業新聞に
調査は10回目で今回は日経HR、日経リサーチと共同で企画。
企業の人事・労務制度の充実度を点数化し、ビジネスパーソンが重視する度合いに応じて傾斜配分し、ランキングを作成した。
4つのテーマ別にランキングも作った。
パナソニックは前年の4位から順位を上げ、09年以来の総合首位。
テーマ別でも「人材の採用・育成」と「多様な人材の活用」で2位に入った。
グローバルに活躍できる人材の獲得に向け、中国や北米などに「リクルートセンター」を設けて現地で人材を一括採用。
12年度は通年で1100人を採用し、来年度も同水準を予定している。
社員教育も充実させている。
今年から丸1日英語のみを使う日を設けるなど、社員が自ら語学の習得に取り組むよう意識づける研修を始めた。
「内向き」といわれる新入社員向けに精神面のケアを重視した教育も始めた。
◇内外の人事評価
日立が共通化へ
日立製作所は前年と同じ総合2位。
昨年度からグループ約900社、32万人の人事データベースの整備に着手した。
課長職以上では世界共通の人事評価制度づくりも進める。
国内外で人事制度を統一して人材を有効活用する狙いだ。
11年度には主任級以下の海外研修制度を大幅に拡充し、この2年間で約2千人を海外に送り込んだ。
総合3位の東芝は「多様な働き方への配慮」で高評価を得た。
11年4月に横浜事業所に「きらめキッズ横浜」と呼ぶ社内保育園を開設するなど、仕事と育児の両立支援を強化している。
妊娠、出産、育児といった各段階で利用できる支援制度を分かりやすく紹介した冊子も発行している。
電機各社はバブル崩壊後の低成長に加え、ここ数年はグローバル競争の激化で経営環境が厳しく、国内では人員増強が難しくなっている。
賃上げよりも労働時間の短縮や休業制度の充実などで社員の働きに報いてきた。
一方で競争力を高めるため、外国人や女性など多様な人材の戦力化を急いでいる。
◇有給休暇の取得
第一生命が促進
第一生命保険や損害保険ジャパンといった生損保各社が上位に入ったのも目立つ。
第一生命は社員が年度初めに有給休暇の取得計画を立てるといった施策により、11年度の有給休暇消化率が前年度から4・1ポイント上昇した。
※調査の方法
企業に対する調査は1581社を対象に6月から7月にかけて実施し、480社から有効回答を得た。
ビジネスパーソン調査は7月20~30日にネット経由で日経リサーチアクセスパネルの1万人に聞き、1711人が回答した。
うち女性は420人だった。
企業の取り組みは
「人材の採用・育成」
「多様な人材の活用」
「職場環境の整備」
「多様な働き方への配慮」
の4つのテーマに分けて評価した。
ビジネスパーソンが働きやすい会社の条件として何を重視するかを加味して配点を決定。
4テーマの合計得点を算出し、ランキングにした。
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働きやすい企業というのは、人それぞれ感覚が違うと思います。
ただ、「自己成長させてくれる会社」を求めている方が増えているようです。
昨今の時代背景もあり、キャリア形成に敏感になっているのでしょうね。
人財育成というのは、日本よりも海外の方が盛んです。
日本企業も、人材育成に力を入れるべきではないでしょうか。
人材と言うのは、すぐには育たないものです。
しかし、やらなければならない大切なものでもあります。
優秀な人材を育成する事。
雇うだけではなく、自社でも育成できるようにする事。
永遠のテーマですよね。