三菱ケミカル、部長以上4,000人をDB化-国またぎ 「海外チャレンジ制度」…40代以下の社員を対象、海外事業所で2年間、語学と実務の研修を行う
10月29日 日刊工業新聞Newsウェーブ21からの抜粋+一部編集です。
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三菱ケミカル、部長以上4000人をDB化-国またぎ異動・研修
三菱ケミカルホールディングス(HD)は2013年度中に、傘下企業の海外子会社を含めた部長級以上の日本人と外国人社員約4000人のデータベース(DB)を作成する。
海外社員の経歴を把握して国をまたいだ人事異動や研修を行い、世界で活躍できる人材育成につなげる狙い。
同社は15年度に海外売上高比率を11年度比8ポイント増の45%以上に高める計画で、15年度までに中国と米国の現地子会社に人事担当責任者を配置し、現地の大学で直接、採用活動を行う仕組みも整える。
これまで海外社員のDBは傘下企業が保有しており、三菱ケミカルHDとして把握できていなかった。
国内は三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン、田辺三菱製薬など各事業会社が持つ社員DBを統合。
各事業会社をまたぐ研修の参加者選定などに用いる。
三菱ケミカルHDの一員としての一体感も高める。
優秀な外国人を確保する取り組みも強化する。
傘下企業の三菱化学は、1日付で留学生や中途採用以外で初めてとなる大学新卒の外国人4人(中国人3人、シンガポール人1人)を採用した。
人材紹介会社が中国やシンガポールで行った就職説明会に自社ブースを設け、応募した現地大学卒業者だという。
今後は三菱ケミカルHDグループの管理体制強化を目的に、中国・北京と米ニューヨーク州に設立した全額出資子会社に人事担当者を配置。
現地大学で直接、採用活動を行えるようにする。
日本人の若手社員向けにも三菱化学が海外研修を復活させた。
40代以下の社員を対象とした研修制度「海外ビジネスチャレンジ制度」を設けた。
海外事業所で2年間、語学と実務の研修を行う。
現在、中国に3人、シンガポールと米国に1人ずつ派遣している。
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大手企業は、どんどんグローバル目線で動いておりますよね。
世界の人事データベースを統一するのも、世界共通の人事制度の為。
そして、転勤と言う概念が、国内から海外へと変わるのですよね。
優秀な人材を、別の国の自社グループから探す。
そんな事が、少しずつ増えてきたようです。
世界を見なくては、ダメですよね。