TEDxSeeds会議2012「和遠響想樂-ちりぬるをわか」 動画公開情報
先日伺った、TEDxSeeds会議2012「和遠響想樂-ちりぬるをわか」。
You Tubeに動画がUPされたようなので、御紹介致します。
個人的には、
・コンセプトクリエーターの濱口氏
・和太鼓の倭(YAMATO)さん
・アンドロイドの石黒先生
・テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老
が印象深かったです。
世界は広く、世界で活躍している日本人がたくさんいらっしゃるという事。
自分の知らない世界がたくさんあるという事。
色々な事を肌で体感する事ができ、とても充実した時間を過ごすことができました。
それぞれの業界のプロフェッショナルの方々なので、たくさんの刺激と学びがあり、とても面白かったです。
【第1セッション「咲く~はしり】
◇戸恒 浩人氏:照明デザイナー
TEDのロゴからTを逆さにして、照明をあててLに見せるステージからスタート。
東京スカイツリーの粋の青と雅の江戸紫を再現した照明。
LEDが可能にした日本の陰翳礼讃。
ほのかにうつろう光と妙なる日本の色彩が、アジアをやがて世界を魅了します。
◇小麥 真也氏:ALMA PROJECT
チリのアタカマ砂漠より、インターネット回線で中継をつなぎ登場。
はるか宇宙の何百億光年の過去をみることができる望遠鏡は世界最大規模。
それはミクロを探る顕微鏡でありイメージの万華鏡です。
◇大原 大次郎氏:グラフィックデザイナー
「文字を描く」「言葉を綴る」―ある制約を設けるとそこにアイデアの種が宿る―
「もじゅうりょく」モビールが、ゆるりくるりと文字として識別できます。
◇根津 孝太氏:クリエイティブコミュニケーター
朝のワークショップもこのトークスも、テーマは「ワクワクをつなぐ」こと。
ものづくりの現場で、常に実践してきたひとつの形が電気バイクzecOO。
颯爽と登場です。
【第2セッション「傾~かふき」】
◇螺鈿隊:箏カルテットより、市川 慎氏・小林 真由子氏のデュオで登場。
疾駆する伝統の筝曲「春夏秋冬」をときに静かにやわらかく、ときに狂おしく激しく…。
筝は弦楽器の既成概念を越え、打楽器にも、管楽器にもなり、変幻自在な音色を奏でます。
◇濱口 秀司氏:コンセプトクリエーター
グローバルに活躍するコンセプトクリエーターが語り示すのは、THINK WRONG。
逆手をいく発想は日本的だといいます。
法則や規制を設けることで、人の情報収集力はぐーんと、あがる。
会場内の参加者たちとのやりとりで、実証していきます。
◇田嶋 伸博氏:カーレーサー
モンスター、キングオブマウンテンの異名をとる連覇のレーサーは62歳現役。
車大好き。
勝ちにこだわる。
豪放磊落にして繊細。
大きなヘルメットは特注で、世界一過酷なレースにひるまずチャレンジし続けています。
◇木村 英智氏:ア―トアクアリスト
熱帯魚ビジネスを知り尽くしているからこそのアートアクアリウム。
この日の為にあつらえた「金魚」を家紋にあしらった和服姿もあでやかに。
百花繚乱の金魚セカイを「花魁」と名付け、江戸の粋と美意識を再現しています。
【第3セッション「亜~つきなるものへ」】
◇倭:和太鼓グループ
中央にドーンと置かれた大太鼓は樹齢400年の大木をくりぬいて作られたもの。
祭りを告げる掛け声が重なりあい、笛の音に誘われ、大小の太鼓が鳴りだす。
やがて会場全体を揺さぶる大音響。
「肉体の音楽」と海外で絶賛のダイナミックな和太鼓セッションはみごたえききごたえ十分です。
◇ジョン・ハーディ氏:バリ島「グリーン スクール」創設者
インドネシア・バリの伝統的衣裳に身を包み、3人の少年たちを伴って登壇したジョン・ハーディ。
伝統的工法の竹で創られたグリーンスクール校舎は、窓も仕切りもないオープンな場所。
国をこえ、言葉を越え、集まったこどもたちは大自然の営みのなかで学び、世界を変革するアイデアの種子となる発想を創生しています。
◇コ・ター氏:ミャンマー教育改革
軍事政権が続いた後、ようやく民主化がスタートしたミャンマーで「学ぶ機会」をこどもたちに提供する仕組みを創っています。
その指針は、オープンマインド、オープンハート、オープンウイル。
暗記偏重型をやめて考える力を鍛えています。
◇岩佐 寿弥氏:映画作家
15年前、ふとしたきっかけで訪れたネパールでであったチベット難民。
母国を愛する心の気高さと生きる力に、かつて日本人がもっていたもの、そして失ったものに、ドキュメンタリー映画『オロ』が重なります。
http://www.youtube.com/watch?v=gLz6kF_9nws
◇米山 維斗氏:ケミストリークエスト開発者
好奇心がアタマをもたげたら、とことん調べたい。
探りたい。
究めたい。
目下のブームは電車。
4歳のときから太陽系、古生物、原子とどんどん移り変わってきました。
9歳で考案、商品化したカードゲームは、科学が題材ですが、友だちと遊びたいという一心から開発。
探究をカタチにし人や世界とつながっていきたいと未来への抱負を語っています。
◇リトアニアからの中継
パブリックビューイング会場のある、リトアニアからの中継映像。
会場は、リトアニア文化人類宇宙博物館の天文台。
首都ヴィリニュスから約60キロ離れたモタレイ市の丘にある、世界唯一のコンセプトを担う、優れた意匠のアートミュージアムです。
◇ユーコ・スミダ・ジャクソン氏:ダンス伝道師
90年代に渡米し、マイケル・ジャクソンのバックダンサーに。
激動の半生のなかで得た豊富な知見、そして困難なとき必ず生きる力を与えてくれたダンス魂を、多くの人へ、子どもたちへと伝えていきます。
【第4セッション「翔~かける」】
◇石黒 浩氏:知能ロボット学者
本人にそっくりのアンドロイドとともにステージに登場。
「人間」の石黒 浩はやがて、その「半神」によって存在価値を問われる展開に・・・。
4度目となる登壇は演劇仕立てで、博士とアンドロイドのダイアローグにより「人間とは何か」という問いに迫ります。
◇対談~石黒 浩氏×ユーコ・スミダ・ジャクソン氏
ダンスを通じて魂の存在を感じたという体験と、人間らしさや魂というべき存在を追い続けてきた探究心が交差するとき、そこには新たなアイデアが生まれます。
TEDxSeedsならではの異色の対談です。
◇ユーコ・スミダ・ジャクソン氏×花柳幸舞音×螺鈿隊×倭:「火の鳥」
一期一会のスペシャル共演が実現。
美しく奏でられる音色に、しなやかな肉体が舞い、神秘的な空間が創り上げられていきます。
楽曲提供は、2010年登壇者のピアニスト、TEMPEI氏です。
“和遠響想樂”にふさわしい、豪華なパフォーマンスとなりました。
◇アルボムッレ・スマナサーラ氏:テーラワーダ仏教長老
TEDxSeeds2012最後の登壇者。
「今を全力で生きよ」というシンプルなメッセージが、過去や未来にとらわれがちな我々に、思いもよらない大切なことを気づかせてくれます。
この瞬間を無駄にせず、丁寧に生きること。
仏教の深遠なる叡智を、現代人の心に寄り添うように語りかけてくれます。
来年も参加できるようであれば、参加したいと思います。