【人事適性検査 人事の歴史4】
【人事適性検査 人事の歴史4】
RAYEREDは、人事適性検査のご紹介を中心に業務を行っております。
今でこそ、人事適性検査というのはたくさん世に出回っております。
その数、少なくとも80種類以上。
内容も様々で、目的に応じて使い分けるべきですよね。
そこで現在、人事適性検査を知る為にも、人事の歴史を振り返っております。
社会の変化、人事の変化が、人事適性検査の変化に繋がってくるのですよね。
社会が変れば組織も変わり、制度も変わり、求められる人材も変わってきます。
人事の歴史を紐解く事で、未来予測もしやすくなります。
「人事」の業界においても、先人の教えを学ぶ事、歴史を学ぶ事は大事だと思います。
【日本の経営 著者:ジェームス・C・アベグレン】
第1章 アジアの工業-日本の事例
第2章 決定的な違い-終身の雇用
第3章 人材の採用
第4章 報酬と報奨の制度
第5章 職階、昇進、公式の組織
第6章 従業員の生活に占める企業の地位
第7章 日本企業の生産性
第8章 日本産業の継続性と変化
「第4章 報酬と報奨の制度」のまとめです。
・日本の報酬制度は、基本給をベースとして、諸手当・福利厚生・退職金・ボーナス等で成り立っている
・給与は主に、年齢・学歴・勤続年数・扶養家族・人物・出身・経歴等が重視され、仕事の種類や勤務成績が与える影響は、ごく一部である
・退職金は、勤続年数が長ければ支給額が増えるが、退職してから死ぬまで生活できるという程ではない
その為、退職後は親戚か家族が世話をしてくれる…という事になる
・日本の経営幹部が受ける報酬は、米国と比べて金額が低く、従業員との格差も小さい
・衣・食・住・医療・教育に関しては、日本は会社が責任を負い、欧米は個人
・構成員になれば、終身の関係となり、勤務成績への動機づけは、集団への忠誠心と帰属意識
・日本の報酬制度の特徴
①労働市場の流動性が、一層低下している
②年齢が重要であり、個人の能力は賃金で決める要因になっていない
金銭面でも、日本と欧米には違いがあります。
身近な所で言えば、年俸制。
上記にもありますが、日本には「基本給」が基本であり、それに付随して手当がつく。
しかし、欧米はその要素が無い。
それも、日本企業は家庭的であるけれども、欧米企業は個人と言う感覚。
だからこそ、「家族手当」というものもありません。
金額も、日本と欧米では全然違います。
欧米の方が、従業員と経営者の格差が非常にあります。
アメリカンドリームと言われるゆえんも、それが理由なのでしょうね。
今なぜそのような状態になっているのか。
これからどのような形に進む可能性があるのか。
歴史を知ることで、その方向性が見えやすくなるような気がします。