「4時間正社員」「6時間正社員」「キッズ休日」…クロスカンパニー

人事制度

11月20日 日経産業新聞からの抜粋+一部編集です。

 

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クロスカンパニー―主婦を4時間正社員。

 

 

婦人衣料店「アースミュージック&エコロジー」を展開するクロスカンパニー(岡山市、石川康晴社長)は全国でも珍しい「4時間正社員制度」を導入。

働く場が限られていた主婦の積極採用に取り組む。

20代の若い新卒社員が多いなか、社会経験のある既婚者の積極登用で売り場の活性化につなげようとしている。

 

「落ち着いた色合いのジャケットですのでお子さん連れの奥様にもお似合いですよ」。

 

旭川市内の大型商業施設「イオンモール旭川西」で営業するアースミュージック。

接客担当の伊藤加奈子さん(32)は店内がにぎわい出す午後12時半すぎには退社して、帰宅して夕食の準備などに取りかかる。

 

伊藤さんは昨年10月、4時間正社員として入社した。

勤務時間は1日4時間だが、給与体系や保険などの待遇は8時間勤務の一般社員と同じ。

 

小学生の息子2人を育てる伊藤さんは午前中の4時間働くことで

「以前から関心のあったアパレル勤務と家事を両立できる」

と喜ぶ。

 

クロスカンパニーの店舗や本社で働く約2400人はすべて正社員で、その95%は女性だ。

衣料品チェーンでは店舗の販売員などをパート・アルバイトや契約社員で賄い、人件費を抑えるのが一般的。

 

だが同社は

「短期間で離職しがちなパート・アルバイトでは責任感が生まれず接客などの技能が蓄積されない」

(人事部新卒採用チームの二宮朋子課長)

として、全従業員を正社員として雇用し続けてきた。

 

4時間正社員制度の導入は昨年8月。

きっかけは中途採用活動で聞こえてきた応募者の声だった。

 

全国各地で中途社員を募った際、応募者の2割が結婚を機に仕事を辞めていた既婚者が占めていた。

こうした既婚者が8時間のフルタイム勤務をこなすのは育児などの関係で難しい。

 

クロスカンパニーは2012年1月期に559億円だった売上高を3年後に1130億円まで伸ばす目標を掲げる。

事業拡大に合わせて採用も積極化し、年間300~400人の新卒を採用している。

 

同社の正社員の多くが大学や専門学校を卒業したばかりの20代前半と若いため、

「社会人経験のある既婚者は即戦力になる」(二宮課長)

と期待する。

 

より長く働きたい既婚者向けに6時間正社員も4時間制度と同時に導入。

制度開始から約1年が経過し、20人を4時間正社員、55人を6時間正社員として採用した。

 

これまで少なかった既婚者が職場で増えることで、

「4時間や6時間正社員がメンタル面で20代の若い同僚を支えてくれる効果も出てきた」

(二宮課長)。

 

4時間正社員には30代女性も多く、伊藤さんと一緒に働く清崎妙美さん(25)は

「お姉さん的存在の伊藤さんには同世代の社員には難しいプライベートの相談もしやすい」

と話す。

 

衣料品市場は少子化などで縮小傾向で、販売競争も激しさを増している。

さらに最近は「ゾゾタウン」などのネット通販が台頭し、消費者をいかにして売り場に引き寄せるかが課題となっている。

クロスカンパニーは子育て中の社員向けに、有給休暇や公休とは別に年4日ある「キッズ休日」も導入。

女性が働きやすい環境を整えることで、売り場の競争力向上を目指す。

 

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新たな働きかたが模索されてきています。

今回は「4時間正社員」。

派遣社員でも契約社員でも日雇い労働者でもなく、正社員。

昔では、考えられなかった事ですよね。

 

これからも広がっていくのでしょうか。

 

 

 

尾登 正幸

ブログ著者:尾登 正幸

埼玉県出身。大学3年生の就職活動期に “人生を楽しむことを手伝える” 仕事での起業を決意。同じ志を持つ仲間と3年後の会社設立を目標として共有し、ノウハウを得るため2006年に人材派遣会社に就職した。2008年12月、仲間と共にRAYERED(株)を設立し、2010年からは代表取締役に就任。ビジョンの共有を核とする人事コンサルティングや、人事適性検査にフィードバックを付けるサービスはリピーターが多い。人事適性検査をフル活用した独自のスキームにより、企業と人のベスト・マッチングを提供している。

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